THONETって謳ったら「無印」ではなくなるような気がする。

深澤直人さんが無印良品のプロダクツの画期的なデザインを手掛けていることは、この手のネタに興味のある人なら誰でも知っていることだ。現に、深澤さんとジャスパー・モリソンによる「スーパーノーマル」展のリーフレットには、無印良品の製品のデザイナーに深澤さんの名前が明記されていたように記憶している。でも深澤さんの仕事として無印良品の製品を紹介しようとすると、良品計画の広報部からはデザイナー名は公表していないという連絡がある。みんな分かっているけど言えない。何とも難しいところだな。原理原則に縛られ過ぎな感じがしないわけでもないけど、こうしたところが無印良品の真面目さでもあるわけだ。

そんな無印良品が「MUJI manufactured by THONET」と名付けられたシリーズを売り出すとは。トーネットはデザイナー名ではないけど、間違いなくブランドですからね。ひょっとすると無印良品とMUJIは性格が異なるラインということなのかも知れない。これから毎年、コレクション的に「MUJI manufactured by ○○」という製品を発表していくのだろうか。