「汝、自らの行為と芸術作品によってすべての人に好まれずとも、少数の者は満足させよ。多数の者に好まれることは良くないことである 」。フリードリヒ・フォン・シラー


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ウィーン2日目。この季節、日没はクリスマスイルミネーションのためにある。だから11月末のヨーロッパでは午後5時を回ると遠慮なくそそくさと夜になる。夏場の長過ぎる「夕方」が嘘のようだ。ウィーンのオペラハウス近辺では、日本から訪れた初老の観光客が、コートのフードをかぶって寒そうに歩く姿をよく目にした。20代の日本人女性も多い。ウィーンには日本人が憧れた「西洋」があった。もちろん他の国から旅行に来た旅行者ともたくさんすれ違う。街は雑踏で満ち満ちている。それから、音楽とスイーツで溢れていた。一緒に行った友人たちは「国立歌劇場」で8時から上演されるヴァーグナーのオペラ「さまよえるオランダ人」に急ぎ、ぼくは「分離派会館ゼセッション Secession」に向かう。しかし到着後間もなく閉館となり中を見る時間はなくて、この日はそのままホテルに戻る。ホテルのジムにあるサウナで汗を流して眠りに就いた。