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ヴェネチアに行きました [旅/ホテル]

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もう1カ月以上も前のことになるのですが、初めてヴェネチアに行きました。
あ、安藤忠雄の美術館とか、ぜんぜん関係ないですから。

ホテルはブランドのお店に囲まれた一角にある古い建物で、これまで泊まったことのないような、スゴい部屋に泊まった。部屋もバスタブも広い。朝食ウマい。フロントの人に郵便局までの道を尋ねると、「ブルガリの前の通りを真っすぐ行くとプラダのお店があるの分かるよね。さらに進むとロロ・ピアーナのお店が見えてきます。その先のルイ・ヴィトンの角を曲がって右にあるよ」(ホントにこう教えてくれた)。でも、買い物はぜんぜんしていません。10日間もいたのに、半分はホテルで原稿を書いていた。天気も悪かったし。

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滞在中、一泊だけミラノに出かけた。替えの下着を忘れたので百貨店にパンツを買いに行って、ゼニアのパンツが100ユーロであることを知る。誰が買うんだよ、コレ。
ミラノではちょうどデザインウィーク中で、藤本壮介さんが会場を手掛けたレクサスの展示だけ見たけど、正直、残念な感じでした。他の会場の展示を見て回ろうという元気がすっかり抜けてしまった。ある意味スゴいね。それにしてもレクサスLF-Aって、どうしてこんなに魅力がないんだろう。レクサスのターゲットとなる富裕層の方々には魅力的に見えるデザインなんだろうか。謎だ。

ミラノではストラヴィンスキーのオペラ「放蕩者のなりゆき The Rake's Progress」を観た。英語のオペラは初めてだ。指揮者はセントルイス交響楽団のデヴィッド・ロバートソン。舞台装置と演出がかなり凝っていて、それはそれで面白かったけど、スカラ座には軽過ぎたのではないだろうか。珍しいモノ観たなって感じでした。初日だったのに客の反応もイマイチだったようだ。オペラの舞台美術に求められるものは、ファンタジーなのかリアリティなのか。そのどちらでもないのか。前にドイツで観た「ドクトル・ファウスト」の舞台は“リアリティ”が生きていたように思う。

ヴェネチアではフェニーチェ劇場でドニゼッティの「マリア・ストゥアルダ」を観る。これはかなり良かった。ソニア・ガナッシがハマリ役のエリザベッタを演じ、これまた人気のフィオレンツァ・チェドリンスが初めてのタイトルロール(らしい)。気が遠くなるようなアリアを見事に歌い切って、その歌う姿を観てるだけで胸が熱くなる感じだ。しかも美人。ラストは泣けた。まさに熱演でした。久々にオペラらしいオペラを観たな。初のタイトルロールという以外にも熱演の理由はあって、この日のフェニーチェ劇場にはチャールズ皇太子とカミラ夫人が観劇に来ていた。そういえばエントランスに赤い絨毯が敷かれていたし。英国王室の皇太子が見に来て、演目が「マリア・ストゥアルダ」とは、なんだか出来過ぎではないだろうか。ヴェネチアは町中はクルマが通れないから、チャールズ皇太子も宿泊先のホテルから徒歩でやって来て、もちろん帰りものんびり徒歩。緊張感もほどほどでなんだか良い風景だった。前日にはチャン・ツィイーがいたらしい。これは見ておきたかったな。

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これはブラーノ島。素敵なところでした。ハンカチを買った。
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ヴェネチア滞在中にアクア・アルタと呼ばれる大潮の夜があって、通常は60センチくらい上がる水位が、その日は1.2メートルも上昇し、サンマルコ広場はもちろん、ホテルの前も水浸しだった。暮らしている人は大変だと思うけど、観光客的にはわくわくするような夜でした。ヴェネチアの空港でアッカ・カッパの石鹸と、帰国便乗り換えのスキポール空港でウォータマンの万年筆を一本買った。旅の買い物はこれだけ。橋場も大人になりました。久しぶりの旅行で楽しかったです。食事もおいしかった。帰国してから陣内秀信先生の「迷宮都市ヴェネツィアを歩く」を読む。行く前に読むべきだった。


迷宮都市ヴェネツィアを歩く―カラー版 (角川oneテーマ21)

迷宮都市ヴェネツィアを歩く―カラー版 (角川oneテーマ21)

  • 作者: 陣内 秀信
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 新書



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