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ハイドロ・ヴィシー・スキヤキバーガー [旅/ホテル]


先日、午前中の打ち合わせを終えてから、「パークハイアット東京」のスパでリインヴィゴレイトというトリートメントを受けてきた(雑誌の取材。本当は宿泊客か会員のみ)。どんな内容なのかと言うと、スクラブで背中の角質を除去、海泥パックで背中を温め筋肉の緊張をほぐし、ハイドロ・ヴィシー・マッサージ(ベッド上で、9つのシャワーヘッドからの温水で全身のつぼを刺激しながらオイルマッサージ)で血行促進と疲労回復……というオールハンドの約60分の施術。超快適。途中、鼻が詰まり口呼吸になって、それが気になりイマイチ集中できない時間帯があったけど、それ以外はすごくリラックスできた。人の手と水の力を実感した1時間でした。

ホテル内では受付で「橋場さま、お待ちしていました」と言われ、スパの中でも「橋場さま、こちらへどうぞ」と案内され、さらにトリートメントの前にセラピストの方からも「橋場さま、向こうでお待ちしています」とか、どこに行っても名前を呼ばれて、そういうのに馴れていない自分は「ぼくはあなたを知らないのに、なんで名前知ってるの?」って、ちょっと足下が落ち着かない感じだった。

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安心夜景 [旅/ホテル]

照明デザイナーの石井幹子さんが、美しい夜景の条件として視界の中に大きな川か海があることと、展望の場所が南に面した高台であることを挙げていた。大きな川や海は、夜、山の上から眺めると、わずかな船の光の点以外は漆黒に塗りつぶされる。視界一面に満遍なく小さな光が輝いているだけでなく、光のない真っ暗な平面が視野に入ることも、キレイな夜景には不可欠だと言うのだ。もう一つの、南に面した高台というのは、日本の家屋は南側に広く開口部を設けるので、北側と南側から見るのでは窓から漏れる光の量が違うらしい。この条件を備えている展望台は函館山だ。神戸、横浜も条件は同じだと思う。誰が呼んだのかは知らないが「100万ドルの夜景」と讃えられる香港も、暗黒の海に臨む電飾都市だ。西新宿の夜景には海はないけど、新宿中央公園が周辺に比べると少しだけ暗い。これが海の代わり。その中央公園の一角で一カ所、強く光っているのは熊野神社で、今夜はお祭りのため境内が照らされているのだ。今夜は本祭なのだが、あいにくの雨空だった。新宿十二社通りに警察のクルマが止まり、赤いランプを回転させて、その手前に渋滞ができている。隣の席の客は交通事故だと騒いでいた。しかし幸運なことに事故ではなくて、本当は御神輿のための交通規制だ。十二社通りは熊野神社の社を避けてS字に曲がっているのが分かる。

「ピークラウンジ」でナッツを食べながら友人を待つ。

日曜日も家で仕事というか作業をしていた。それは仕事量が多いからではなくて、休み気分にかまけてだらだらと続けていたからだ。

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記憶再生NAGOMIスパ [旅/ホテル]

唯一の夏の記憶。
今年は夏の思い出がほとんどない。ビアガーデンにも行かず、かき氷もスイカも食べていないし、鰻も食べていない(食べることばっかりかよ)。2006年は夏がなかった年でした、と言われると、そのまま信じてしまいそうだ。そして昨日から急に寒くなって、このまま冬になってしまうのではないかと思う。秋もなかったことになるのだろうか。

今日、グランドハイアット東京の「NAGOMIスパ&フィットネス」のスパ・トリートメントを受けた(雑誌の取材)。リバイバルという120分のトップセラピストが行う究極のプログラム。天然石をくり抜いた大きな気泡浴槽が備えられた、35㎡以上あるNAGOMIスイートと呼ばれるトリートメントルームで、KERSTINFLORIANのスパ・アーティクルを使って、ユーカリの香りの塩を使った全身スクラブ、ハンガリーの鉱泉泥のボディラップ、フェイシャル、全身のオイルマッサージ……など(体調や目的でメニュー内容が変わるオーダーメイドのプログラム)。こういうのを至福って言うんだろうなと思う。ホントに贅沢な時間の使い方だ。2時間のトリートメントを終えると、ぐったりして、頭もぼんやりしている。でも、明らかにカラダは軽くて、蓄積した疲れを脱ぎ捨てたような気分だった。アーユルヴェーダの施術を受けた後の感覚に近い。マッサージの後にオイルを洗い流していないのに、あっという間にさらさらになっている。いろんなものがカラダに染み込んでいるのだろう。風邪気味で少し頭痛がする以外は、とても気分が良い。で、取材記事に書けないことなど。

とても不思議なことがあった 。

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未来都市サラエボ [旅/ホテル]

深夜の路地裏でノラネコのケンカが終わり、静かに雨が降り始める。

イビチャ・オシム、1941年サラエボ生まれ……。
そっか、オシムってサラエボ出身だったんだ。

「サラエボサバイバルガイド」(邦訳「サラエボ旅行案内」)という本が出版されたのが1993年。それから10年経ったサラエボの町を、このガイドブックで歩く企画を「LIVING DESIGN」という雑誌のために考えた。当時、ぼくはこの雑誌のチーフエディターだった。しかし実現しないまま離職。その後は「Luca」という雑誌の編集人になって、やはりこの企画を提案した。でも、ここでも何事も起こらないまま、雑誌は休刊となる。やがて時は過ぎて「10年後の」というキャッチーな言葉は使えなくなり、もし今やろうとしたら「13年後の……」なんて、中途半端なタイトルになってしまう。だからというわけではないが、何がなんでもやっておけば良かった、あの時に。

十数年前のサラエボがどんな状態だったのか。知っている人は多いと思うけど、忘れてしまった人も多いかも知れない。ぼくはニュースや本で読んだだけだから、実際には本当のことは何も知らない。

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ウィーン/分離派会館/MAK [旅/ホテル]

「汝、自らの行為と芸術作品によってすべての人に好まれずとも、少数の者は満足させよ。多数の者に好まれることは良くないことである 」。フリードリヒ・フォン・シラー


http://www.wien.info/jp

ウィーン2日目。この季節、日没はクリスマスイルミネーションのためにある。だから11月末のヨーロッパでは午後5時を回ると遠慮なくそそくさと夜になる。夏場の長過ぎる「夕方」が嘘のようだ。ウィーンのオペラハウス近辺では、日本から訪れた初老の観光客が、コートのフードをかぶって寒そうに歩く姿をよく目にした。20代の日本人女性も多い。ウィーンには日本人が憧れた「西洋」があった。もちろん他の国から旅行に来た旅行者ともたくさんすれ違う。街は雑踏で満ち満ちている。それから、音楽とスイーツで溢れていた。一緒に行った友人たちは「国立歌劇場」で8時から上演されるヴァーグナーのオペラ「さまよえるオランダ人」に急ぎ、ぼくは「分離派会館ゼセッション Secession」に向かう。しかし到着後間もなく閉館となり中を見る時間はなくて、この日はそのままホテルに戻る。ホテルのジムにあるサウナで汗を流して眠りに就いた。

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