筑紫哲也さんが亡くなったんですね。合掌。

わが家にはテレビがなくて、テレビ番組は出張先のホテルで見る程度。テレビのニュースもかれこれ5年以上ちゃんと見ていないと思うので、筑紫さんがキャスターだったニュース23もほとんど記憶に残っていない。筑紫さんは、言葉尻をとらえて批判されたり、ネットでは反日プロパガンダとか偏向報道と批判も多いけど、個人的には著しく偏向していたとも思わなかった。ニュースも歴史も誰かに語られた時点でバイアスがかかるものだと思うし、たぶん署名記事のコラムを読むようなもので、すべてのメディアの温度が常に一定というのも気持が悪い。それでもAmazonの筑紫哲也さんの批判本のレビューを読むと、蛇蝎のごとく嫌う人々がいることも分かる。そんな角度から見ると、ぼくも筑紫の偏向報道と妄言に洗脳された反日脳の自虐非国民に見えるんだろうか。対立意見の陣営からは恫喝や脅迫もあったと思う。スタジオを離れ、現場に足を運び、そこで実感したことをぼくたちに伝えようとする姿勢は、さすがジャーナリスト出身だと頼もしく思った。
ただそんなことも過去の記憶だったりするわけだ。