近所の駐車場に放置されている、通称“ハコスカ”PGC10型。昔のスカイラインは小さかったんだな。隣のミニと比べるとサイズがよく分かる。今の一世代前のスカイラインのクーペが発表された時、甲州街道沿いのディーラーに見にいったけど、あまりにデカイんで驚いた。ディラーの人も「大き過ぎる」と言っていた。3500CCだもんな。土屋圭一に「これじゃあセフィーロだ」って言われちゃったんだよな。羊の皮を被った狼が「くう、ねる、あそぶ」になってしまったわけか。スカイラインといえば直列6気筒S20型エンジンの2000GTというイメージは四半世紀前の遺物なのだ。ちなみに1964年、レースで活躍する当時のスカイラインに「羊の皮を被った狼」と新聞記事のタイトルを書いたのは、テレビ神奈川の「新車情報」で「不躾ではございますが……」の司会でおなじみの三本和彦さんだ。

ところで、この黒いスカイラインは本当にGT-Rなんだろうか。グリルのGT-RのエンブレムがC110型のGT-Rエンブレムのような気がするし、オーバーフェンダーもない。バッジだけを付け替えただけなのかな。かつてカルロス・ゴーンは「日産には重要なアルファベットが3文字ある。G、T、Rだ」と言ったらしい。