テーブルの上が散らかっているのは、たいていこの方が遊びに来ている時です。



かなりのビビリ性で知らない人には近寄らないけど、ここではそんなことが信じられない緊張感のなさ。仕事場の扉を開けるとふらりと現れて、ゴハンを食べて、寝て、ぼくが帰宅する時には見送ってくれて、その後はどこで寝ているのか分からない。雨風はしのげているのだろうか。以前は吐いてしまうまで食べ過ぎる、飢餓を恐れる悲しいノラネコだったのですが、ずいぶんと小食になった。好き嫌いなくどんなキャットフードでも食べるのは楽でいい。最近はゴハンよりも遊んでもらうほうが好きみたいだ。今年で3歳。博愛主義者。

オスなのですぐに旅に出てしまう。知らない間に近所で見かけなくなり、先日、ほぼ1年ぶりに道ばたで再会を喜び合って、それからは毎日仕事場に立ち寄ってくれるようになった。このネコがここにべったりはり付くようになって、遠慮なのか嫉妬なのか、他のノラネコの訪問の回数がかなり減った。テーブルの上が好きみたいだ。ふかふかした場所よりも机の上が好きだなんて、仕事に生きる男みたいではないか。

左耳に切り込みがあるのは去勢手術を終えている証拠だ。人の都合で申し訳ないのだが、ノラネコが増えると困る人もいるので、手術してもらった。あとは親ネコから与えられた命をまっとうするだけ(親ネコもよく来る)。せめて食べ物には困ることがないようにしたい。多少甘やかしすぎかも知れないけど。中野区議会では飼い主のいないネコの去勢手術の助成を審議中だ。

ネコアレルギーなので、同居はかなりつらい。



ぐーぐー



ネコは丸くなって眠るものと思っていたが、伸び伸びと寝ている。



そして散歩へ。ではまた〜