今日は特にこれといってトピックはなし。

朝起きて窓の外を見ると、どんより暗くしとしと小糠雨が降る憂鬱な景色が広がっていた。ドイツに来る前にまとめて一気に読んだ浦沢直樹のマンガ「MONSTER」を思い出す(ハリウッドで映画化の話はどうなったのだろう)。ゴミを捨てに外に出てみると意外に温かくて、適度な湿り気も気持ち良く、そのまま傘も持たずに外出することにした。書きかけの手紙が何通かあったので、カフェでコーヒーを飲みながら残りを書いてそのまま郵便局に持っていこう。でもシュツットガルトはクリスマスマーケットで大混雑しているし郵便局もいつも混んでいる。それで、シュツットガルトの反対側の街レオンベルク行きのバスに乗った。レオンベルクのことは前にも何度か書いたことがある。

バスのアナウンスを聞くと「リヨンベルク」の表記のほうがドイツ語発音に近いかも知れない。旧市街には第二次大戦の爆撃を逃れ古い建物がたくさん残っている。日本ではほとんど無名な街だけど(レオンベルガーという犬の名前で知られているかも)、ヨーロッパの旅行ガイドではシュツットガルト旅行のエクスカーションとしてレオンベルク日帰りプランがよく紹介されている。シュツットガルトの街はモダン過ぎて、「ドイツ!」を期待する観光客にはちょっと味気ないから、目でもドイツ気分を味わおうと思うなら、電車Sバーンで15分ほどのレオンベルクはおあつらえむきのスポットだ。 街には中世からの旧跡も多い。