19世紀、西欧は科学技術の進歩とともに発展した。20世紀初頭、ドイツでは科学技術と芸術の関係が模索され、そこに芽生えたモダンデザインの思想が、やがて人類の20世紀の生活を大きく変えていく。些細な日用品から豪奢な工芸品、形を持たない技術まで。その100年の歩みを真摯に記録し続けてきた記憶の管理者──ドイツの技術・デザイン博物館は、現代に生きる私たちの回想録だ。大航海時代の王侯貴族が、世界の珍しい品々を収めたヴンダーカンマー(驚異の部屋)は、今日の博物館の起源とされている。ミュージアムイヤーの始めに、私たち100年のヴンダーカンマーの扉を開けてみよう。成田発ドイツのデザイン&テクノロジー・アーカイヴの旅へ。Gute Reise!
http://blog.so-net.ne.jp/hashiba-in-stuttgart/2006-11-09