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幕末太陽傳/ロンドンのトイレタリー通販 [買い物/お店]

午後「幕末太陽傳」のDVDが届く。テレビがないのでPCの画面で観た。やっぱり面白い。本筋とサイドストーリーがうまく絡み合っていて、小ネタでも観客を盛り上げてくれるし、いろんなモノがいっぱい詰まったお得感まである。とにかく文句のつけようがありません。傑作「七人の侍」はストーリーの本流の流れが力強くて、ぐいぐい引っ張られる感じが良いのだけど、「幕末太陽傳」はいくつものエピソードが通過するうちに、気がつくと高いところに上っていたという感じ。なぜかラストでは泣けてしまう。「さよならだけが人生」だからね。やっぱり「幕末太陽傳」が自分にとっての日本映画のベスト1だと思った。ああ、本当にカッコいい。こんな映画はもうつくれないだろうな。

   

DVDが届いて間もなく、イギリスのCater and Bondからも小包が届いた。つい数日前にオーダーしたばかりなのに、1週間もかからないで到着したことになる。Cater and Bondはイギリスのグルーミングアーティクルの通販会社で、ぼくはウェブサイトからD.R.Harris&Co.とCowshed(Bullocks)の商品を3点購入した。荷物に同梱されてきたカタログを見ると、ちょっとゲイっぽい雰囲気がある。ウェブサイトはそんな感じはしなかったのだけど。送料は12.5ポンドだった。D.R.Harrisから直接取り寄せると郵送費は50ポンドだから、この送料は安い方だと思う。商品の請求金額は定価か値引き販売で、日本の通販サイトのように取り寄せ&保管コストを上乗せして2倍以上の価格になることはない。今回は本当に買えるか試験的な意味合いがあったから、買い物は控えめにしたけど、購入量を増やしても送料は変わらないので次回はもう少しまとめて買おうと思った。D.R.Harrisは前の記事にも書いたが、エリザベス女王からロイヤルワラントを授かった王室御用達ドラッグストア。Cowshedは100%植物素材がウリの、イギリスのトイレタリーブランド(ギリシャのKorresより良さそうな予感)。いずれも女性向けコスメティックのラインは持っていない。この手の品々に躍起になっているのは、われながら酔狂が過ぎるなと反省するところもある。たぶん、そのうち醒めると思うけど。こうしたトイレタリー商品を個人使用で輸入する場合、厚生労働大臣の許可は不要だが数量の制限がある。例えば化粧品は1品目24個以内。これはあまり知られていない。もちろん他人への販売・授与はできない。

http://www.carterandbond.com/
http://www.cowshedproducts.com/


Cater and Bondのカタログはシェービング特集のような記事やユーザーの質問にコーナーもあるのだが、驚いたのはグルーミングエディターと称する雑誌編集者がその質問に答えていること。グルーミングエディターって……。女性誌にはビューティー担当の編集者がいるけど、男性誌にグルーミング担当がいるなんて日本では聞いたことがない。そのエディターが「目のたるみ、隈(Eyebags)はどうすればとれるのか」とか「オイリースキンをどう対処すればよいか」などの質問に答えている。さらに驚くのは、どう見ても女性用のパウダーファンデーションみたいな製品があって、Anti Shine Powderとしてラインアップされていた。これはMenajiの製品で、ほかにはコンシーラーや日焼け風リキッドファンデーションなんかもつくっている。もう立派なデコラティブ・コスメティックではないか。さすがにここまでくるとね……。Menajiの顧客リストにはトム・ハンクスやジョニー・ディップ、ケヴィン・ベーコン……などが名前を連ねていた。ちなみにAniti Shine(テカリ防止)やBlemish Control(シミ、吹き出物対策)のレンジは、カタログ内ではアイテムが豊富で高額商品が多い。養毛剤はかなり控えめ。日本の市場とは少し勝手が違うようだ。
グルーミングエディターLee Kynastonのサイト http://www.leekynaston.co.uk/

映画「ゲド戦記」のサイトで予告編を見たけど、うーん、どうだろう。ジブリ最低の映画になるんじゃないかという予感がする。なんでもかんでも宮崎風に描かれてしまうのは……。「ゲド戦記」は純粋に読み物のための読み物として書かれている気がするが、この映画でジブリのスケールに収まり、宮崎ステレオタイプに堕ちてしまうのが心配だ。藤村甲子園のような剛球勝負はうまくいくだろうか。直球に自信があったのかも知れないけど、翻案して設定を変えるとか、変化球を使う方法もあったのではないかと思う。「ゲド戦記」はオペラ向きだと思う(ミュージカルはダメ)。だれか製作しないだろうか。映画のほうはとにかく心配。


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アリアドネ

グルーミングって、、、なんかワンちゃんみたいですね。でもたしかに男のひとのほうが鬘とかお化粧に凝ってた時代もあったもんね。化粧が女だけの者になったのはいつの頃なのかしら?

ところで、”ゲド戦記”宮崎アニメになるの?どうなんかなあ?ちょっと無理っぽい、と思う、、、。宮崎に限らずああゆうのってやっぱ原作読まないと、、、。指輪物語もしかり、、、でしたよね。
by アリアドネ (2006-06-19 07:32) 

hsba

アリアドネさん、どうも。確かにグルーミングって今ではペット用語みたいになってます。
女性のお化粧って「なりたい自分」に近づくための方法なのでしょうか。男の身だしなみは、信頼感とか社会性とか、仕事のプレゼンテーションの一つになっているような気がします。もちろん女性にモテたいというのもありますが。ぼくの場合はそれに加えて、シャンプーでも石けんでも、香りに強く惹かれるところがあり、それは香りが自分の気持ちとどこか直結していて、食べ物の「味」を求めるように、その時の香りを求めているみたいです。だから「私はこのコロンしか使わない」みたく、毎日いつも同じ香りをつける事が信じられません。

「ゲド戦記」はどう考えても無理でしょう。ジブリは「神」になってしまったのでしょうか。映画はストーリーのシークエンスだけを追った、一つの(時間の)流れにならざるを得ないと思うのですが、そうなった時点で「ゲド戦記」から失われるモノがたくさんあるような気がします。無垢のイメージに「宮崎風」の質量が与えられて、世界観が押し付けられるのもつらいですね。公開されると見に行くとは思いますけど。
by hsba (2006-06-21 02:38) 

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