自然派コスメとシャンプー

ギリシャのKorresのシャンプーが欲しくてウェブで買えないか探してみた。
http://blog.so-net.ne.jp/hashiba-in-stuttgart/2005-10-09

今はKorresの代替品でザ・ボディショップの「ヘアスパ」シリーズのシャンプーを使っている。パッケージの雰囲気がKorresによく似ていて、ひょっとしてサル真似商品なのかなと思う。ザ・ボディショップは「化粧品の動物実験に反対しています」というマニフェストを広告で打ち出し、世界的に共感を得て大躍進したトイレタリーのショップだ。そんなこともあり、ボディショップ＝ナチュラルプロダクツというイメージがあるけど、実際はスーパーで売っているシャンプーと変わらないくらいケミカルたっぷり。成分表示にはパラペンや香料の名前がずらずら並んでいる。ザ・ボディショップは動物実験は行っていないのだろうが、原材料の化学メーカーでは行っているはず。人に実験をさせておいて、そのデータだけいただいて、自分は動物実験に反対するという図式なのではないだろうか。まあ、それも妄想の範疇なので、事実は不明だけど。ザ・ボディショップのプロダクツで、ボトルにオリーブやイラクサの葉の写真がプリントされている「ヘアスパ」ラインは、やはりKorresのコピーなのではないかと勘ぐってしまう。価格帯もまったく一緒だし。第一印象は確かにナチュラルな感じがして「おっ」と思うのだが、使用後は化学物質に触った不自然な感触が残る。ぼくは過敏症ではないし100％ナチュラルに拘泥するつもりはないけれど、Korresやドクター・ハウシュカなど、「自然派」を謳う製品のほうが確実に上質で、カラダにも負荷がかからないことは実感できる。40代の無職の男がナチュラルコスメおたくというのも、歪んだ社会の一面だなと思ったりする。

　　　　　　　
左はザ・ボディショップ「ヘアスパ」、右がKorres。ラベルの雰囲気はよく似ている。やっぱりサル真似か。Korresは100％ナチュラルなので中身はまったく違う。量はザ・ボディショップが50ml多い。
追記：Korresは100％ナチュラルではないかも知れない。あの「ジュリーク」も保存料としてパラペンを微量使用している。それはラベルに表示されていないので電話で直接問い合わせないと分からない。化粧品は医薬部外品だからメチルパラペンの表示義務がないからだ。

とりあえずKorresの製品を通販しているサイトをいろいろ探してみた。グーグルで上位に表示される大手サイトは値段がかなり高い。ベッカム夫妻やドリュー・バリモア、カイリ・ ミノーグが御用達という香しいニュースが一人歩きしているので、「セレブリティ系オルタナティブ高級コスメ」という感じで売っているのだろうか。例えば人気サイトB-DEPOT.comではシャンプーが3800円だった。イソップのシャンプーと同じ価格帯だ。アヴェダより高い。微妙な値段だな。
「B-DEPOT.com」 http://www.b-depot.com/catalog/KOR-201.html

しかしこれはあまりに高過ぎる。ヨーロッパのデパートで定価で買って郵便局から小包で送っても、こんな金額にはならないはずだ。もう少し探してみたら、ギリシャ在住の日本人が運営している画期的なサイトを発見した。ここでは同じ商品が1800円だった。
「Hellenic Beauty」 http://hellenic-beauty.com/
ヨーロッパでの価格は10ユーロくらいだから、二割くらい高い値段で、これはまあまあ納得のいく値付けだと思う。正直言うと1800円のシャンプーなんて使える身分ではないのだけど、良心的なサイトを見つけた嬉しさと酔狂でとりあえず注文してみることにする。ただし送料は別途約1000円加算される。とはいえ、送料込みでも日本のサイトよりは安い。ある程度量をまとめて買った方が送料はお得みたいだ。そんなわけでほかにもいくつか購入して合計3点、送料は1250円。共同購入すればもっと割安になるので、次回の発注では友人に声を掛けようと思った。Korresはベルリンのホテル「Q!」で使ったのが最初だ。ルフトハンザのファーストクラスに乗ると、Korresのスキンケアセットが乗客に提供されるらしい。たぶん世界的にはかなりの人気商品だと思うのだが、なぜか日本には正規輸入されていない。

もう一つ謎なのは、ドイツの格安ナチュラルコスメ「ラヴェーラ」がメイクアップのラインしか輸入されていないこと（紫外線ケアの商品は少しだけ入っている）。スキンケアやヘアケア商品、入浴剤などをなぜ輸入しないのだろうか。安過ぎて商売にならないから？ もともとはユニセックスブランドだと思うのだが、日本では完全に女性向けだ。ガールフレンドが丸の内のオペークでラヴェーラの商品を見つけて「ありえないくらい高い」と憤慨していた。確かに高過ぎる。マインツにある小さなホテル「QUARTIER65」のトイレタリーはすべてラヴェーラだった。

使用感の良いシャンプーでKorresと双璧なのは、英国王室御用達の老舗ドラッグストアD.R.HARRIS&CO.のジャー入りペーストシャンプーだ（レモンとココナツがある）。去年まではネットで販売している日本のサイトがあったのだが、既に店じまいしていた。あとはロンドンのお店から直接買うしかない。でも前に注文しようと思ったら、4アイテムで送料が50ポンド（10000円以上）も請求されることが分かり、二の足を踏んでいる。ギリシャの1250円とは大きな違いだな。英国航空のファーストクラスではD.R.HARRIS&CO.のプロダクツが提供されるという噂。
「D.R.HARRIS&CO.」http://www.drharris.co.uk/

コメント 4

バルセロナから、こんにちわ。今日、近所を散歩していたらこのKorresの専門店を発見しました。ピカソ美術館近く、海のマリア教会の並びですが、この店だけいつもガラガラなので、入りにくい雰囲気でした。こちらにも同じような地中海をテーマにした自然派コスメブランドがあるからなのかもしれません。でも、使い心地良さそうですね。私も石鹸とシャンプーぐらい贅沢させてくれーーというかんじで、今はクリニークを使ってますが、１５ユーロ以上してます。今度、Korres使ってみますね。
by Kyoko Asakura (2006-06-02 02:16) 

Asakuraさん、こんにちは。Korresの直営店はロンドンとアテネとバルセロナだけにあるんですよ。ガラガラとは……。あまり人気がないのでしょうか。でも羨ましいです。直営店で買えるなんて。Korresはクリニークよりぜんぜん安いです、確か。セコいようですが「いろいろ試してみたい」と言って、ガラスボトルに入った20mlの試供品をたくさんもらってきたほうが良いですよ。言わないと出てこないかも知れませんので。
by hsba (2006-06-15 23:34) 

はしばさん、ご無沙汰しております。
覚えておいででしょうか、Yahooのakifukudaです。
久し振りにソリチュードの記事を書いてみましたので、宜しければ遊びにおいでになりませんか？
お待ちしております。
by 福田昭彦 (2006-06-17 00:46) 

福田さん、ご無沙汰しています。記事を拝読しました。
今となっては懐かしいソリチュードの航空写真を見て、いろんなことを思い出しました。結局グレムセックにはあの後、行くことなく帰国してしまい、近々、一度シュツットガルトを訪れようと思っているので、その際に立ち寄ってみたいと思っています。ソリチュードにレース場があったなんて、最初は信じられなかったけど、偶然いろんな方から断片的に当時の話を聞く機会が重なり、福田さんのWeblogにも辿り着き、キンセラの小説「野球引込線」の主人公みたいな不思議な気分を味わいました。グレムセックインは田舎の小さな保養施設みたいな小さなホテルですが、ドイツのモータースポーツに関わる方は一度は訪れる場所なのだと思います。福田さんもぜひ訪ねてみてください。Weblogが単行本になるといいですね、
by hsba (2006-06-21 01:56)