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日本におけるドイツ年/ドイツ料理店 [食事]

しばらく秋晴れの日が続いていたが、昨日から曇天。外の景色はコントラストが弱くてビデオの画面を見ているようだ。季節の変わり目だからなのか、以前、ぎっくり腰で苦しんだ跡が痛む。こういう時はちょっとしたことで腰痛が再発するから注意が必要だ。その上、少々風邪気味で体がだるくて頭痛が酷い。少し横になったら落ちるように眠ってしまい、目が覚めるとすごい寝汗をかいていた。一眠りすると頭痛がおさまるから不思議だ。その代わり夜寝られなくなり、仕方がないのでWeblogのメインテナンスをしていた。

そういえば日本は今年、「日本におけるドイツ年」だ。3月の始め頃に書いたルイジ・コラーニの記事に「D-HAUS」(在日ドイツ大使館の裏で行われているドイツ年のイベント)のPRの仕事をしている方からコメントの書き込みがあって、そのことを思い出した。コラーニ氏が来日して11月5日にレクチャーがあるらしい。詳しくは「D-HAUS」のウェブサイトで(http://www.d-haus.jp/index.html)。どうでもいいけど「D-HAUS」ってイタリアの家具メーカー、ドリアデが展開している大衆向けテーブルウエアのブランド名(d-house)と一緒だ。そのほかの「ドイツ年」のイベントは盛り上がっているだろうか。以前はドイツなんて自分にはまったく関係のない国だったけど、半年以上この国で暮らしてみると、なんだか自分のことのように気になる。雑誌の仕事をしていた者としては、ドイツというと男子ネタに偏ってしまうのも気になるところだ。「ドイツにようこそ」のウェブサイトは今のドイツがよく分かるのでお勧め。
「ドイツにようこそ」Website http://www.visit-germany.jp/Default.asp

きっと東京にはドイツ料理店がたくさんあるはずだ。ぼくが思い出すのは、自由が丘と南青山3丁目にあった「アルテリーベ」というお店。青山のお店はもうない。自由が丘のお店はしばらく行っていないので分からない。どちらも食事をしたのはぼくが学生の頃なので20年以上前の話だ。その頃、ドイツの白ワインが少しだけ流行ったことがある。ワインの等級を意味するアウスレーゼという言葉もその時におぼえた。
地下鉄青山一丁目駅すぐそばの、ゲーテ・インステテュートがある「ドイツ文化会館」1階に店を構える「創作ドイツ料理葡萄屋」(http://www14.plala.or.jp/budouya/)も有名だ。「ドイツ文化会館」のレストランのドイツ料理がダメであるはずがない。でも、残念ながら行く機会がなかった。メニューを見るとフレンチっぽくて、少々洗練されすぎている印象が。味はともかく「量」は日本人向けのアレンジが必要だとは思う。ドイツの伝統的な料理はちゃんと揃えている。あとは新宿伊勢丹の駐車場の裏手にある「カイテル」(http://homepage3.nifty.com/keitel/)。ここも行ったことはないけど、メニューは「葡萄屋」より若干ドイツ色が濃い。南ドイツの郷土料理、マウルタッシェン入りのスープまであった。

ベルリンのドイツ料理のお店では、シェフが南ドイツ出身ということが売りになるらしい。他の地方の料理はあまり食べていないけど、シュツットガルトのドイツ料理(というよりシュヴァービッシュ料理=南ドイツ・シュヴァーベン地方の郷土料理)はたしかに美味しいと思う。ただし、全体的に日本人には少し塩辛い(もちろん塩味が抑えめのお店もある)。中には人工的な「クノール」そのままの味の店もあるのでがっかりすることも多い。シュツットガルトの歌舞伎町みたいなRed-light地区にある南ドイツ料理レストラン「Weinstube Froehlich」(Leonhardstr. 5)は、量はすごいけど、その割に大味ではなく、とても味わい深い料理を楽しむことができる。この店はいつも混んでいる。人気店なのだろう。付け合わせのポテトサラダやスペッツエレ(南ドイツのパスタ)、ザウワークラウトもおいしい。ちなみに他のフェローと一緒に食事する時はイタリア料理店が多い。国籍問わずイタリア料理が嫌いな人は少ないし、ベジタリアンでもおいしく食事することができるからだ。この街は南イタリアからの移民も多いのでイタリアン・レストランは意外と本格的だ。特にピザがおいしい。中国料理はなぜかどのお店で食べても同じメニューで同じ味がする。あと、なぜかソリチュードのフェローにはベジタリアンが多い。

ドイツのレストランの第一印象は、メニューに載っている料理の種類が少ないこと。飲み物のリストの中に料理が埋もれているという感じ。それに一皿の量が多いので、日本の食事のようにいろんなお皿を少しずつ食べるというのは難しい。ワインと食事とコーヒー、デザートまで食べて、高めのお店でも2000円くらい。それに比べると日本のドイツ料理店の料金はかなり高いと思う。それはドイツで食べる日本食が高いのと一緒で、仕方ないことだとは思うけど。
前にここにコメントをいただいた、あやてむさんのWeblogの記事(http://plaza.rakuten.co.jp/ayatemayatem/diary/200510290000/)に、六本木の「バーンズバー」(http://www.berndsbar.com/index_j.html)というお店が紹介されていた。ここはかなりドイツっぽい。シュニッツエルやスペッツエレもあり、メニューが充実しているしドイツ気分を味わうには良さそうだ。地図を見ると「AXIS」ビルの隣だった。ぜんぜん気がつかなかった。「スペッツエレ」はドイツに来て初めて見た食べ物の一つ。日本でも売ってますか? 本来は手作りするものらしいが、スーパーに行くと乾麺も売っている。タマゴ麺のようなぷりぷりした不思議な食感。肉料理の付け合わせにしたり、レンズ豆の煮込みとソーセージと一緒に食べたり……。チーズをたっぷり載せてオーブンで焼いた熱々のスペッツエレに、バターで唐揚げにしたスライスタマネギを載せて食べるケーゼスペッツエレも代表的なメニュー(興味がある方には乾麺のスペッツエレを有料で郵送します)。スイーツの話はまた改めて。

シュツットガルトは来年のワールドカップで3位決定戦が行われる街だ。日本向けのパンフレットもあって、もちろん浦和レッズ監督のギド・ブッフバルトが出ている。ブッフバルト氏はかつてブンデスリーガの強豪VfB STUTTGARTの中心選手として活躍していたのだ。シュツットガルトは本当に暮らしやすい都市だと思う。生活物価は東京の半分以下で、文化施設が充実していて緑が豊か。ワインが美味しい。フランス、スイス、オーストリアにもすぐ行ける。国際空港もある。治安はドイツでいちばん良い(ということはヨーロッパでもいちばん?)。こう書くと良いこと尽くめだけど、きっとドイツへの先入観がなかった分、何でも良く見えるのかも知れない。世界最大の規模といわれているシュツットガルトのクリスマスマーケットは11月24日から始まる。

少し古い本ですが、内容は充実。

ドイツ

ドイツ

  • 作者: 池内 紀
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1992/08
  • メディア: 単行本


最近の食事は麺類が続いている。稲庭うどんに焼きもちを入れて食べたり、ちりめんキャベツの千切りをオリーブオイルとニンニクでくたくたになるまで炒めて、アンチョビーを入れてパスタに合わせたり、八丁味噌で味噌煮込みうどんをつくったり。パスタのレシピは新しく来たフェローに教えてもらった。アンチョビーを入れたのはアレンジ。自分でつくって言うのもなんだけど絶品。これはお勧めです。


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コメント 5

はじめまして。
私の関連記事に載っていたのでおじゃましました。
お食事は日本風が多いようで・・・なんとなくわかるような気がします。
ドイツではどんなお仕事をしてるんだろう?
海外で生活するなんて私には未知の世界だな・・・
だって仕事が一番気になるんです・・・
by (2005-11-02 22:10) 

hsba

tamirinさん、はじめまして。
ぼくは仕事はしていないですよ。州の文化機関から1年間のグランドをもらって生活しているんです。それでこの街に滞在して、制作や執筆などをしています。だから来年早々には帰国します。
ブログにあったスパの話。面白かったです。シュツットガルトにも鉱泉プールとサウナが一緒になったレジャー施設がいくつかあります。中には当然のように同性でいちゃいちゃしている人もいますね。周囲の人たちは特に気にしていないようです。地元の知人から人づてに、時々コーヒーを飲みにいくカフェの店員は、男女ともほとんどゲイだと教わりましたが、これが美男美女揃いなんですよね。ほかにもいろいろあると思いますが……。
by hsba (2005-11-03 02:52) 

そうそうドイツの美形は半端じゃないですよね!!
左右対称美なんだもの・・・目が疲れちゃいそうな美しさですよね。
仕事しなくてお金もらえる・・・いいな~ 羨ましいです!!
ドイツも遅ればせながら、アロマが医療で使われだしてるとか・・・
精油とか一般には売っているのかしら??
by (2005-11-03 18:30) 

こんにちは。なんとなく読んでいたら、私のブログを御紹介して下さっていて、驚きました。リンクまで、Vielen Dank!!です。

日本では、なかなか美味しいドイツ料理店にお目に掛かれません。(ドイツでも・・・か。(笑))。
ドイツ文化会館のもちょっと期待はずれ。カイテルも、友人が、う~んっと言ってました。今のところ、ベルンズバーが一番かな。ビールは、バーデンバーデンがいいです。
http://www.fluegel.co.jp/restaurant.htm こういうドイツレストランのリストありますよ!(勝手にリンク)
アルテリーベは、今、こうなったみたいhttp://www.alteliebetokyo.com/

帰国してからシュツットガルト出身のドイツ人よりクリスマスプレゼントにスペッツエレ製造機が送られてきました。ニンニクおろし機を超デッかくしたようなもので、ちょっと柔らかめなタイクを機械に入れて、グツグツになっている御鍋のお湯にめがけて押し込むとニョロニョロって出てきて、一瞬で茹ります。茹でたてのスペッツエレは、感動的な美味しさ!!
私はドイツ時代にこんな美味しいのスペッツエレを食べた事がなかったので(スペッツエレは、メンザの印象が強い)、自分で作って感激、自己満足でした。スペッツエレ製造機、是非、一度お試し下さい!

もうすぐクリスマスマーケットなのですね。シュツットガルトの森と、あのクリスマスは素敵なんでしょうね。楽しみですね。
by (2005-11-03 23:46) 

hsba

tamirinさん、どうも。
仕事をしないでお金をいただくのは、どことなく心苦しいものです。
ドイツでも精油は売ってますよ。4日の記事でお店の写真をアップしました。
http://blog.so-net.ne.jp/hashiba-in-stuttgart/2005-11-04

あやてむさん、nice!、恐縮です。
いろいろ情報をありがとうございました。
やっぱり「葡萄屋」は期待はずれでしたか……。新宿もイマイチ……。
東京にはおいしいイタリア料理やフランス料理はあるのに、ドイツ料理はどうしてないんですかね。帰国したらベルンズバーにシュニッツエルを食べに行こうと思っています。アルテリーベはこんな風になったんだ。前はカジュアルだけどちょっと気取った雰囲気もあって、デートレストランという感じでしたが。青山店では薬師丸ひろ子さんを見かけたことがあります。
スペッツエレはお店で食べる手作りのものは本当においしいです。スーパーにも製造機が普通に売ってますよね。挑戦してみたくなりました。
by hsba (2005-11-04 10:36) 

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