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バスタオルはいつ洗濯するか [生活雑感]

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一度使ったバスタオルはすぐ洗濯するか。バスタオルの使用限界は人それぞれで、毎日洗うという人は、どの調査でも30~40%を占めていた。インターネット上ではいろんな調査が行われているね。でもこんなことが話題になるって、日本ならではだと思う。日本人はタオルが好きだ。まず、風呂好きだから、バスタオルは毎日使う。高温多湿の夜を、気持よく眠るためにタオルケットまで発明してしまったくらいだから。それに日本人は布ものの手触り感にもうるさい。タオルのたたみ方の違いで、同居人とケンカになった人もいる。タオルに関しては、意識するしないに関わらず、誰もが自分の好みの質感があり、扱いにも一家言を持つ人が多いみたいだ。

ぼくはバスタオルはタオル掛けで乾燥させながら2日くらいは平気で使う。平気じゃない人もいると思うけど、ぼくは意外と平気です。で、洗濯機のスイッチを入れる時に洗濯槽に放り込み一緒に洗う。家には合計5枚のバスタオルがあって、一枚は予備&来客用なので普段は使わない。4枚のタオルをローテションで使っている。以前はコインランドリーを利用していて、週末にまとめて洗濯していたので、その頃は3〜4枚のバスタオルはどうしても必要だった。今は折りをみてマメに洗濯しているから、一人暮らしで2枚+1あればバスタオル切れの心配はないと思う。一回使って洗濯する人は、何枚必要になるのだろう。バスタオルは収納に場所をとるから大変だと思う。

そもそも昔の家庭では今ほど頻繁に洗濯はしなかった。下着などはこまめに手洗いしていたけど、衣服や大物を、少し使ってすぐに洗うようになったのは、電気洗濯機ができて大量の洗濯がカンタンになってから。洗濯機登場後は家庭で洗濯する回数が飛躍的に増えた。便利になったはずなのに、なぜか家事が増えて、洗剤の使用量も増えたというわけ。洗濯同様に回数が増えたのは洗髪。かつては洗髪も毎日ではなかった。東京の銭湯から洗髪料という項目が消えたのは1970年だ(神奈川県では80年代まで残っていたような気もするけど)。70年以前は、髪を洗う女性は自己申告で洗髪料5円を支払っていた。男の長髪ブーム以後は、男性からも洗髪料が徴収されたそうだ。当時の銭湯では、髪は入浴とは別に申告してわざわざ洗うものだった。たぶんシャンプーの消費量は70年代に比べて倍増以上になっていると思われる。当時は毎日、床屋や美容室に行く人もいたみたいだけどね。

で、話をタオルに戻します。世界の逸品タオルとなると、パイル織の機械生産を最初に手掛けた、イギリスのChristyが挙げられる。英国王室御用達でもある。だが、世界最大級のタオル産地は日本にある。四国今治市だ。今治はOEMでさまざまなブランドのタオルを手掛け、日本国内でも過半数を超えるシェアを誇っていた。戦後復興期には海外に輸出され、外貨獲得の花形でもあった。しかし近年になって、中国から安価なタオルの輸入が始まると、今治産タオルの売り上げは下がり始める。そこで国産の安心安全な品質と、歴史に培われた高品質を武器に、今治タオルのブランド化に乗り出した。独自の認定基準を設け、それをクリアしたタオルには佐藤可志和デザインのタグが与えられる。高級ホテル仕様の大きめサイズのバスタオルはかなり気になる。

高品質タオルブランドの先駆けと言えるホットマンは、かつて青梅夜具地で知られた織物の町、東京・青梅に今も生産拠点を構えている。超長繊維綿を使った、肌触りが良く堅牢なタオルで有名だ。タオル好きの日本人がつくる高品位タオルが、日本人にフィットしない理由がない。世界の高級スパで使われているという、トルコの最高級タオルHAMAMもお店に並ぶようになった。オーガニックコットン使用して、しかも何か特別な加工がされていて常に衛生的なのだそうだ(このへんの情報はいい加減です)。白がキレイで柔らかく肌触りも良い。ザ・コンランショップやリビング・モティーフで取り扱っている。パッケージがイマイチなのと、かなり高いけど、評判が良いので最近はぼくのギフトの定番になっています。

タオルを気持良く使うポイントは洗濯の後の干し方。干す時には振ったり叩いたりして、パイルを起こし、生地に空気を含ませる。これだけで、明日の風呂上がりの心地良さが違ってくるらしい。個人的には、バスタオルは厚手で重量がある大判が好きで、今使っているのは、ザ・コンランショップのセールで買ったタオルが一枚と、残りはCOSTCOで買ったものだ。COSTCOのは安いけどしっかりしていて、使い心地も良い。洗濯の時、柔軟剤はつるつると化繊っぽい肌触りになるので使わない。不自然な香りも苦手。実際に過度な柔軟剤の使用は吸水性を損ねるので要注意だ。それよりも洗いざらしのゴワゴワした感じが好みだったりする。


近代ニッポンの水まわり―台所・風呂・洗濯のデザイン半世紀

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  • 作者: 和田 菜穂子
  • 出版社/メーカー: 学芸出版社
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 単行本



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コメント 2

Beep

家庭で“洗う”って云う行為は、反対から見ると“水を汚す”ってコトで、
汚れの為の必要な洗濯ではなくて、単に気分スッキリのため、
必要以上に水を汚していないだろうか?とも、思うのですよ。
ボクは平気で同じタオルを4-5回は使います。
まだ、臭いって言われたコトないけど...
by Beep (2009-07-08 04:45) 

橋場一男

80年代に登場した清潔ファシズムとその後の抗菌ファシズムが未だに根強いですからね。いずれも過剰になりがちで、それがいろんなモノの浪費につながるわけで、誰が考えたマーケティング戦略なんでしょうか。最近はバスタオルを使う人は減っていて、普通のタオルを数枚使って拭く人も多いみたいです。日本は高温多湿のせいか、3日目くらいになると悪臭が漂うようになるので、そのまま洗濯機行きです。
by 橋場一男 (2009-07-08 20:05) 

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