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スキャンダル [美術/音楽/映画]

韓国からtokyo wonder siteに招聘されている美術映像作家ドンヒー・クーさんと久しぶりに再会し、神宮前でお寿司を食べた。彼女のプロフィールはtokyo wonder site aoyamaのサイトで紹介されている。来月はオープンスタジオの予定もある。ドンヒーは世界のどこでも自分を見失わないジャイロコンパスのような感覚と、とてもリベラルな視点を併せ持つ作家だと思う。ぼくは彼女のそんな姿勢を心から尊敬している。
http://www.tokyo-ws.org/aoyama/index.html

その食事の席の後で、ドンヒーから、韓国美術界の大スキャンダルの話を聞いた。これはみんな知っている有名な話なんだろうか。1995年から始まった韓国の現代美術展「光州ビエンナーレ」は、現在ではアジアを代表するアートイベントになっている。このビエンナーレの次のディレクターを務めるはずだった申貞娥(シン・ジョンア)という、東国大学助教授の美術評論家の醜聞だ。彼女は30代半ばで、最年少の美術監督として注目されていた。ところがその彼女の経歴の一部が“贋作”……つまり学歴詐称で、さらに彼女は政界の大物と癒着していたり、ビエンナーレのディレクターのポストを手に入れかけたのも、スキャンダラスな背景があるとか、美術界のみならず韓国の政財界の要人にまで延焼した大ニュースだったらしい。恥ずかしいことに、ぼくはこのニュースを知らなかった。
詳細はオーマイニュースが詳しい。
http://www.ohmynews.co.jp/news/20071023/16474

韓国嫌いの人々はこのニュースを聞いて「やれやれ」と苦笑しているかも知れないが、笑えないのは、似たようなスキャンダルが東京の現代美術の地面下で噴火寸前ではないかという噂。調査に動いている人もいるのだろうか。それが誰のスキャンダル(の噂)であるかはここでは書けないけれど、裏がとれたらアップしようと思う。ついでに書くと、間もなく開幕する東京デザイナーズウィークについても、いろいろ言いたい人は多いはず。抑えが利かなくなるとスキャンダル化するかも知れない。何ごとも規模が大きくなって動くお金が多くなると、足の引っ張り合いとか、根も葉もない虚言で人を陥れようとする輩も出てくるものだ。だから風評は気をつけて扱わなければならないと思う。でも実際気になる噂が多いのだ。美術もデザインも、いずれの醜聞の暴露も既存のメディアには期待できないけれど。

tokyo wonder siteのようなオルタナティブなアートスペースは、理念的には体制側の極北という印象なのだが、東京の場合は都政に抱え込まれているわけで、正直なところ違和感は否めない。それもユニークと言えばユニークだし、意欲的な取り組みではあるけれど、それとは別にぼくにはいろいろと気になることがあるのだ。ぼくがたまたま知っているアーティストインレジデンス、札幌のS-AIRや守谷のARCUSには、献身的なスタッフに支えられた、人間的で洗練されたシステムがある。地域との関係づくりにも力を入れていて、滞在するアーティストたちもきっと札幌や守谷のファンになって帰国するのではなだろうか。ぼくが招聘されたアカデミア・シュロス・ソリチュードも、異邦人の自分には最高の環境で、そんなわけでぼくはシュツットガルトやドイツのことが大好きになった。街を好きになるかどうかは、個々のアートプログラムの目的からすれば副産物みたいなもので、重視すべきことではないかも知れない。でも、tokyo wonder siteはその辺りの何かが足りない気がする。東京という場所は魅力的だし、施設もサポートも上々だとは思うが、“何か”が足りない。それが何なのか。不遜を承知で、ぼくが目の当たりにしたことなどをそのうち改めて書くつもりだ。

そもそもtokyo wonder siteという、東京都が運営する現代美術のオルタナティブスペースを、都民は知っているのだろうか。誰それが打ち合わせで使った飲食店の高額領収書とか、石原都知事ファミリーに身近な人々を重用しているとか、スキャンダラスなニュースで名前を知った人が多いかも知れない。それだけでネガティブに捉えているとしたら残念だ。ただ、東京都現代美術館の年間予算が削られているという噂話を聞く一方で、tokyo wonder siteのような公な機関が独立して存在する理由も素人のぼくにはよく分からない。二つの予算と人材を一つにまとめれば、東京でもっと画期的な現代美術振興ができるのではないかと勝手に考えてしまう。ウィーンのミュージアムクォーターのような場所が生まれるのではないだろうか。

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