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スキンケア [買い物/お店]

最近毎日更新しているのはヒマなわけではなくて、仕事ばかりで気が滅入りそうなので。

一般的な40代男性はどれくらいスキンケアやグルーミングに関心を持っているんだろう。で、どれくらいちゃんと実践しているんだろうか。ちなみにスキンはコンドームのことじゃなくて、グルーミングも犬の毛を刈ることじゃないです。
ぼくは一般人としては相当ちゃんとやっているほうだと思う。そんな話を人前ですると「えー!?」とあからさまに引かれることもある。まあ、人が引くくらいいろいろやっているわけだ。まず1日2回、石鹸か洗顔料で正しく顔を洗う。そんなの当たり前だと思う人もいるかも知れない。でも水で顔を濡らすだけとか、おしぼりでゴシゴシ顔をこすって洗顔の代わりという人も少なくない。たまにしか顔を洗わないという人もいる。男の朝の洗顔の平均時間は30秒(女性は2分40秒)。これは資生堂からいただいた調査資料に載っていたデータだ。実際には女性でさえ洗顔料をちゃんと泡立てないで使う人がいる。スキンケアはこんな初歩の初歩の知識からスタートしなければならない。逆に考えるとそれだけ市場拡大の可能性もあるというわけ。

とりあえず洗顔は基本中の基本なので1日2回、歯を磨くのと同じように顔を洗うのはスキンケアの大前提だ。熱いお湯で洗ってはいけない。石けんはちゃんと泡立てて、泡を押し付けるように丁寧に洗うこと。顔がテカったのでアルコールがたっぷりの携帯用紙タオルで顔を拭いてさっぱりした、なんて、肌生理を少しでも知っていれば、ありえない力技なんだけど、実際コンビニの店頭にはそんな男性用スキンケア製品としてたくさん売っているので驚くよな。たぶん30分もすればテカリはさらに酷くなるはず。スキンケアで自己流はホントにやばいと思う。アルコールの肌への刺激が皮脂分泌を促進してしまい、しかもアルコールの揮発で水分も奪われるので逆効果だ。男の皮膚からの水分蒸散量が多く肌の水分量は女性の半分程度で、この水分量の少なさもテカリと関係がある。肌の水分蒸発を防衛するために皮脂が増えるわけで、テカリ防止は水分とのバランスが重要。女性は20代をピークに皮脂分泌が減少するのに、男は20代も60代も皮脂分泌量ほとんど変わらない。

ぼくは仕事で化粧品メーカーの方やエステティシャン、理容師さんの話を聞く機会が多いんだけど、そのさまざまな話をまとめて言えば、スキンケアは間違いなく方法論が“科学”として確立している。栄養学と同じだ。違うところは、最初に不要なモノを取り除くこと。あとは栄養学と同じ、不足しているモノを補う。洗顔はその第一歩、不要なモノを除去することだ。「顔を洗わないほうが肌に良い」という、びっくりスキンケアを提唱する人たちもいるけど、中にはそれが合う人もいるんだろう。けど大多数ではないはず。環境の刺激が少ない土地で暮らす人はそれでも十分なのだが、都市生活者は大気汚染、ストレス、室内の異常な乾燥、エアコンの風……など、実はかなり非人間的な環境で暮らさざるを得ない状況にある。その矢面に立たされているのが皮膚だ。都市は皮膚の汚れの質も違うし、防衛本能で皮脂分泌量も増えてしまう。それをうまく取り除いてコントロールしないと、いろいろな問題が発生する。補うもので重要なのは水分だ。

でも最終的にスキンケアは何かと言えば、それは自分で自分のための食事をつくることと同じだと思う。自己愛の一つで、それで複雑な精神環境をバランスできるなら、ドラッグやタバコよりははるかに良いことだ。すぐに効果が出るものでもない。化粧品メーカーの人は「10年後に差が出ます」とか「自己投資」なんて言うけど、最近は刹那的になってる人が多いから、そんな悠長な効き目では満足できないんだな。投資にしてもすぐにゲインがないと嫌なだだっ子が増えている。日々のスキンケアが大切とは言え、正直言って気休めみたいなところもある。それでも1日の中で数分でもいいから、自分のことを考えながら自分自身のために使う時間を確保するのは大切なことだと思う。スキンケアとかグルーミングはそんな時間だ。食事が単なる栄養補給じゃなくて料理文化を楽しむ機会でもあるように、スキンケアとグルーミングはルーティンではなくて、古からの紳士の文化を楽しむ時間でもある。最近は特にそう思うようになった。歳をとったからかな。

ぼくはドイツではDr.Hauschka、Lavera、Weleda、Korresを使っていた。洗顔石けんはDoryt'sかCLAUS PORTOのグリセリンソープだ。理由はオーガニックコスメがお買い得だったから。Korresは単純に気に入ったため。2年前に東京に戻ってからはいろいろなプロダクツを試している。今年の春先はaramisのLAB SERIESの基本アイテムを朝晩使っていた。オイルコントロールフェイスウォッシュとスキンリバイタライザー、デイリーハイドレーターの3つ。つい先日まではBIOTHERMのT Purのベーシックラインを使い、たまにハイリチャージでマッサージしていた。あと週一でスクラブのジェルクレンザーを使用(何だかカタカナばかりだな)。一応、データ代わりに気がついたことは日記に書き続けている。

今はまたドイツの頃のように、どちらかと言えばオーガニック系に戻って、Dr. Bronner's マジックソープかグリセリンソープで洗顔してオーガニック・ウィッチヘーゼルのアストリンゼンウォーターを使用する。たまにBIOTHERMのジェルクレンザーを使い、週に一回、入浴前にKorresのヨーグルトフェイスマスクを使って、そのまま風呂に入り湯槽で洗い流す。週に2回くらいはD.R.Harrisのキューカンバーローズミルクでディープクレンジングする。あとはドイツからの帰国時に大量に買い込んだDr.HauschkaのローズデイクリームかBIOTHERMのハイリチャージは今でもたまに使う。SHISEIDO MENのアンチシャインリフレッシャーも使う。これは怖いくらい即効性がありすぐにテカリが止まる。マジでスゴイ。Dr.Hauschkaのローズデイクリームも即効性があり、すぐに顔の血流が良くなっているのが実感できる。Weledaのワイルドローズモイスチャークリームも同じような効果があるのだろうか(何だかカタカナばかりだな。あ、デジャヴューだ)。

D.R.Harrisのキューカンバーローズミルクはもともとは女性向けの化粧のリムーバーだけど、毛穴にたまる皮脂汚れにも効果的だ。皮脂汚れは酸化するといろんなトラブルの原因になる。使用後は保湿効果もある。個人的には超お薦めアイテムだが日本では売っていない。だからロンドンのグルーミングのサイトに注文する。ちなみにD.R.Harris本店にオーダーすると送料が信じられないくらい高いから止めたほうがいい。D.R.Harrisはイギリス王室のロイヤルワラントを二つ戴くドラッグストアでアイジェルが有名だ。ここのプロダクツはドイツのセレクトショップMANUFACTUMでも売っていた。と、書き始めると止まらないのでこのへんで止める。

スキンケアアーティクルは香りも重要(フレグランスフリーも多い)。使用感も無視できないと思う。あとは個人の好みということになる。ケミカルな化粧品が嫌だという人にはオーガニックのプロダクツもたくさんあるし、選択肢は意外に広い。百貨店の各社のカウンターに行って話を聞き比べるのも良いと思う。伊勢丹新宿店メンズ館、BPQCと渋谷西武がお薦め。オーガニックなら表参道のクレヨンハウス3階とか。安過ぎるものはちょっと不安だけど、高すぎるのも考えものだ。入り口は何であれ、いずれにしてもちゃんとセオリー通りにスキンケアを始めてみるのは悪くない。効果はすぐには現れないけど、気分的にはきっと満足するはず。かく言う自分も特別肌がキレイになったわけではなく、説得力はあまりないんだけどさ。

グルーミングで欠かさないのは、月に1回、理容室に行って爪の甘皮を取り除き、爪を磨いてもらうこと。男はネイルサロンじゃなくて床屋のネイリストさんに爪を磨いてもらう。理容のメニューではマニキュアと言う。これは女性が爪に塗るデコラティブコスメじゃなくて爪のケアのこと。料金は3000〜5000円くらいで約1時間、バーバーチェアで昼寝をしている間にキレイになっている。前に新宿のセンチュリーサザンのコーヒーショップで、偶然、加藤鷹さんのテーブルの隣になったことがあって、思わずカップを持つ手元に目がいってしまったのだが、さすがに師匠のネイルケアは見事だった。もちろん深爪。ある理容室では10日おきにマニュキュアに訪れる60代の顧客がいるそうで、ネイリストさんは、たぶんその人は生まれてからこの歳になるまで自分で爪を切ったことがないんじゃないかと言っていた。その客は爪だけじゃなくてペディキュア(足の爪と足回りのケア)までやってもらうそうだ。理容室にフットバスがあるのはペディキュア用だ。残念ながらどんな理容室にもネイリストがいるわけではない。ホテルのバーバーには必ずマニキュアがある。一流ホテルには一流のバーバーショップがあるものだ。ヒルトンの村儀理容室、オークラの理容米倉、ニューオータニの川島理容店、帝国ホテルのバーバー及川……。でも最近はショッピングアーケードにバーバーがないホテルが増えている。バーバーショップがないホテルなんてバーがないホテルと同じだ。パーティーの前にどこでヒゲを剃ってもらうんだよ。美容室ではヒゲは剃れないからね。

ぼくは普段は風呂上がりに爪にオイルをつけてマッサージする。オイルはO.P.IのAVOPLEXを使っている。甘皮の処理が間に合わない時はMAVAPENを使って目立たないように押し上げる。ついでに、シェービングについては青山の「カミソリ倶楽部」がお薦め。このお店は面白いよ。

カミソリ倶楽部
http://www.kamisoriclub.co.jp/

ぼくがいつも利用するグルーミングサイトは前にも書いたけど「CARTER and BOND London」。ここではD.R.HarrisやCOWSHEDのプロダクツとCLAUS PORTOのMusgo Realを時々注文する。以前はKorresもここで買っていた。金額はユーロじゃなくてポンド表示なので間違えないでね。気になるアイテムがある人は、折りを見てまとめてオーダーするので連絡してください。

CARTER and BOND London
http://www.carterandbond.com/

化粧品メーカーのサイト。ここのはベーシックなプロダクツを一通り使ってみました。それぞれ特長があり好みも分かれると思う。どれもトラブルはありませんでした。O.P.Iはネイルオイルだけ。

SHISEIDO MEN
http://www.shiseido.co.jp/men/

ARAMIS LAB SERIES
http://www.labseries.jp/

BIOTHERM
http://www.biotherm.jp/

CLINIQUE ssfm
http://www.clinique.co.jp/men/

O.P.I
http://www.opijapan.com/products/

スキンケアはハウツーよりも正しい知識と目的と気持ちのゆとりが大切です。

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