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よいお年を。 [その他]

ドイツ取材から帰国してあっという間に1カ月が過ぎました。

で、この1カ月間と言うと、ほぼ毎日雑誌のための原稿を書いていた。ドイツで取材した6館の博物館について「エスクァイア日本版」に記事をまとめた。ギリシャのコスメKorresの記事を「セヴンシーズ」に寄稿した。「日経アーキテクチュア」には無記名で記事を書いた。それからほかにも何か書いたような気がするけど、覚えていない。「エスクァイア日本版」の博物館特集は1月24日発売。ぼくは南ドイツのデザインミュージアムを中心に記事を書いています。

ドイツの取材の合間に、昨年滞在していたアカデミア・シュロス・ソリチュードを訪ねた。預かっていただいていた本と保管郵便物を受け取り、ディレクターのジョリーに挨拶をして、ほかのスタッフにも久しぶりに会うことができた。でも久しぶりという気がぜんぜんしない。それだけでなんだか嬉しい。それからアカデミーの中を散策して、ソリチュードの宮殿のバルコニーに上り、裏庭を歩き、次のバスで町に戻った。バスを待つ束の間、キレイな小鳥が宮殿の屋根の上で鳴いている。黒い森の風は冷たいけど、風がカラダを通り過ぎると気持ちが透き通るような気がした。この季節だけに現れる不思議な感情。大きな菩提樹から聞こえてくる低い声。この日取材がない移動日で、夜のシュツットガルト中央駅からICEでミュンヘンに向かう。ソリチュードにはきっとまた来ることになると思う。


ディレクターのジョリーとビジネス&サイエンス部門の担当者のユリア。

ミュンヘンに2泊して、白ソーセージとビールとイスラエル料理とピザとバルのタパスと鹿と寿司などを食べ、もちろん取材もして無事帰国。そして1カ月が過ぎたわけでした。家に帰ると近所のノラネコ(子ネコ)がわざわざ挨拶に来てくれた。玄関でおもてなしをする。

ドイツから帰国したばかりの頃は、5年ぶりくらいに喘息が悪くなり、しばらくクスリを飲んでいた。それも一時的なもので今はすっかり治ってしまい、あの数日は何だったのだろうと思う。昨年末ドイツで、今年は昔の記憶が蘇る年で、それは頭の中にある記憶だけじゃなくて、体の記憶も蘇るだろうと言われたことがある。だから昔罹った病も出てくるかも知れない。でもそれは悪いことではなく、記憶を整理して次の時代に進む準備なのだそうだ。喘息がひょっこり現れたのも、何だか関係があるように思った。いろいろなことを思い出して、ぼくは次にどこに向かうのだろう。

この2カ月はまあ、良い事も辛い事もホントにいろいろあったわけだけど、差し引きゼロで何ごともなく穏やかな年末を迎えている。大掃除をしなければいけないのに毎日昼寝ばかり。日が暮れると食事しながらDVDを観て、お茶を飲んで、また寝る。この怠けグセが年を越さなければよいけど。

最近観たDVDで出色は「シムソンズ」だ。展開がありきたりで、超シンプルでハリウッド風正統派スポコン青春ものみたいで、すごくデフォルメされていて、お色気シーンは皆無でストーリーは先の先まで読める感じなのに、それなのにぼくにはスゴく面白かった。泣きそうになったし(しかもぜんぜん泣きそうになるシーンじゃないところで)。カーリングを知っている人が観れば一言文句を言いたいシーンがあったり、高校生が観れば、リアルじゃないと叱られそうな気もするけどね。でもこういうハッピーな映画はホントにいいな。40代にとっては高校時代の友だちってこんな感じだったよなと思う。10代の頃って考え方もずっとシンプルだったし、ちょっと傲慢だったり、ワケもなく弱気になったり。情熱を傾けるものが卒業と同時に消えてしまうような気がして、10代なりの焦燥感にかられていた。そんなことを思い出させてくれるのもこの映画だ。ぼくには、主演の加藤ローザだけは本当に北海道の常呂の高校生に見えた。主演している女の子はみんなスゴくかわいいんだけど、それなりにリアリティがあるのが不思議だった。まあ、オヤジが感じるリアリティだから妄想に近いのかも知れないな。あと、大泉洋って最近人気がある理由がよく分かったりして。黒澤の後はずーっとヒッチコックばかり観ていたから、久しぶりに観た日本映画に過剰反応してしまったのかも。それにしてもチームスポーツっていいもんだなあ。チームプレイが苦手なぼくには、一生味わえない世界だけど。

シムソンズ フォトブック

シムソンズ フォトブック

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: アーティストハウス
  • 発売日: 2006/02
  • メディア: 単行本


シムソンズ

シムソンズ

  • 作者: 森谷 雄
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 単行本


iTuneのストアを久しぶりに見てみたら曲数が飛躍的に増えていたのに驚いた。スガシカオもあった。キッドクレオール&ココナツもあった。Run-DMCもある。スガシカオみたいな言葉の使い方ができると、文章にもう一つの展開軸が生まれるのに、ぼくがそれを真似しようとすると必ずコントロール不能になる。単語一つで5年間分くらいの背景が見えてくるなんて、ああいう言葉の使い方もセンスなんだろうな。もちろんスコアの力もあるんだろう。そんなわけでスガシカオの曲を全部買って、今ではiPodのヘビーローテーション。もちろんキッドクレオール&ココナツもすべて購入済み。

それではそろそろ。

I wish you a happy new year and good luck in 2007.


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オオクボアキヲ

ご無事で何より。
見ず知らずの人間にそんなこといわれてもピンとこないでしょうが、
もしかしたらどうにかなっているんじゃないかと心配しました。
いつも楽しく拝読してます。
これからもよしなしごとを、語ってくださいね。
by オオクボアキヲ (2007-01-01 12:45) 

viaggioyumi

ドイツ再訪のご様子、私もこの夏、2年半ぶりに訪れました。ドイツで、「今年は記憶が蘇る年」と言われたとのお話、それは占いだったのですか?
by viaggioyumi (2007-01-13 00:45) 

hsba

オオクボアキヲさん、ご心配いただき本当に恐縮です。ありがとうございます。これから隔日くらいで記事をアップする予定です。今後ともどうぞよろしく。また気が向いたらコメントを残してください。
viaggioyumiさん、お久しぶりです。「今年は記憶が……」はマッサージの施術者の方に聞いた話です。人体の「気」みたいなものの流れに敏感な方は、世の中の流れも自然に感じとるらしく、そんな話をマッサージの間に聞いていました。今年の夏にまたドイツを訪れようと思っています。それではまた。
by hsba (2007-01-15 00:51) 

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