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ホワイトアスパラガスの食べ方 [食事]

ホワイトアスパラ

今日はホワイトアスパラガスをたくさん食べた。

ぼくは北海道生まれなのでホワイトアスパラガスには馴染みがあるほうだと思う。でも東京で缶詰以外のホワイトアスパラが普通のスーパーに並ぶようになったのは意外と最近のことだ。南ドイツの5月はホワイトアスパラのシーズンで、お店ではいちばん目立つところにアスパラが山盛りで売られている。さらに外でもテーブルを広げてピラミッドのように積み上げたホワイトアスパラを量り売りしている。東京では一束800円とか1000円以上の高級食材だった記憶があるが、こちらではその倍量で2ユーロくらい、300円程度だ。もちろん他の野菜よりはやや割高。それでもみんながばっと3〜5束カゴに入れてレジに向かう。2キロくらい買っている計算になる。でもホワイトアスパラは500グラムくらいは平気で食べられてしまう(食べ過ぎ?)。

ホワイトアスパラガスの食べ方。まず皮を剥く。もったいなけいけど厚めにしっかり剥いたほうがいい。あ、皮は捨てないで。それから鍋に水、塩、砂糖、バターを入れて沸騰させる。沸騰する前に洗った皮を鍋に入れて茹で汁にアスパラの香りをつける。そこにアスパラガスを入れて約10分茹でる。以上。簡単です。ぼくは同じ鍋でパスタも茹でる。ちょうど茹で上がり時間が同じくらいだからちょうどいい。それから茹で汁は絶対に捨てないこと。まず表面のアスパラの灰汁を丁寧に取り除く。そのまま飲んでもおいしいけど、スライスベーコン、キャベツ、レタス、缶詰のコーン……など火の通りやすい食材を合わせて一煮立ちさせてスープにする。アスパラのスープは超ウマいので驚かないように。前にパスタの茹で汁がスープになると書いたら「パスタから出汁がでるはずがない」というメールをいただいたのだが、そもそもグルタミン酸というは小麦粉のグルテンに含まれているアミノ酸であることから付いた名前で、小麦粉にもパスタ自体にもちゃんと旨味がある。今日の茹で汁にはアスパラに含まれるミネラルやビタミン、それから、疲労回復に効果があるアスパラギン酸まで溶け出しているわけだから、おいしい上にアスパラエースなんか飲むよりずっと体に良さそうだ。アスパラギン酸は炭水化物をエネルギーに変換し新陳代謝も促してくれる非必須アミノ酸。さて話を本筋に戻すと、茹で上がったアスパラガスは水気をとって皿に載せて好みのソースで食べます。素マヨネーズもいいけど一手間加えるとまたおいしい。アンチョビーや明太子マヨネーズも合いそうだ。そうそう、なぜか酢みそとも合う。あとは溶かしバターにしょう油というのもうまいです。今日はパセリマヨネーズで食べました。北海道で子どもの頃に食べたホワイトアスパラは柔らかくて甘いトウモロコシの味がしたけど、ドイツ産はちょっと固めで苦みが強い。大人の味という感じ。ゼクト(ドイツの発泡ワイン)が合いそうだ。スパゲッティはオリーブとニンニクのソース。

朝はオリーブを入れたパンを焼いた。この前スーパーのオリーブ安売りで300グラムも買ってしまったのだが、オリーブは残念ながらゴハンのおかずにはならなかった。仕方ないのでパンを焼いてみた。これがうまいのうまくないのって、もちろんすごくうまいんですが冷めるとすぐに固くなるのが難点だ。あと焦げ過ぎ。フライパンでパンを焼くのは難しい。昼はインスタントラーメンで済ませた。ついでに昨日の昼もインスタント焼きそば。


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ヨッシー

ついこの間、ある飲みの席で、ホワイトアスパラの正体はなんぞ?の話題になり、しらこ説、もやし説、ふやけ説、埋めて育てた説などと真剣に議論されたものの誰一人答えを持っていなかったのです。結局はグリーンアスパラと別の種類のものなのでしょうか。
by ヨッシー (2005-05-16 00:07) 

hsba

ホワイトアスパラガスの正体……北海道育ちのぼくには、パイナップルはどんなふうに生っているのかという小学生同士の話題に近い。ふふふ……ちょっと優越感、まず結論、グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスはまったく同じですよー。土盛りして陽に当たらないように育てたのがホワイトアスパラです。頭が土から突き出して少しでも陽に当たると紫色になってしまうので、農家の人は地面のひび割れを確認してホワイトアスパラを土から掘り起こすんですよ。収穫も大変なんですね。だからこちらでも安いホワイトアスパラは頭が少しだけ紫色です。ぼくの記憶では掘り起こしてそのままにしておくと、どんどん変色していったように思うので、きっと白いまま輸送するのも大変なのだと思います。値段が高くなるはずです。で、普通に育てるとグリーンアスパラガスになります。以上です。
by hsba (2005-05-16 09:00) 

くますけ

はじめまして。
ホワイトアスパラと聞いて、思わず書き込みをしてしまいました(笑)
もうこの季節になったんですね。
今は市場に山盛りで出ているんでしょうか?
街道筋にも出店があったり。シーズンですねぇ。

仕事でドイツに行くことが多くて(それも冬季に…)。
一昨年の初夏に行ったときにホワイトアスパラに出会ってビックリ。
もう言い尽くせないですね。
『旬ってものがないドイツ人の目の色が変わる』ってのも頷けます。

で、昨年秋に日本でもニュージーランド産が売っていて、
速攻買ってきて茹でました。もちろんスープも。
自画自賛ですが、絶品でしたっ!

あー、またこの季節にそちらへ行きたいものです。
by くますけ (2005-05-17 17:50) 

hsba

くますけさん、今日も食べましたよ、ホワイトアスパラガス。ドイツ人は本当に好きなんですね。でも6月に入るとあっという間にシーズンが終わると言ってました。今のうちにもりもり食べないともったいない気がしてきました。冬のドイツと初夏のドイツとは、まったく違う国みたいじゃなかったですか。初夏のドイツはとても気持ちが良いです。ところで冬期のドイツ出張というのは見本市でしょうか。
by hsba (2005-05-18 10:35) 

ソフィー

橋場さま、はじめまして。
いろいろなブログを眺めていたら、ここにたどり着きました。
わたしはウィーンに住んでいる者です。
最近食べ物についてのことのブログを始めましたので
よかったらご覧くださいませ。
もちろん白アスパラネタもあります。

http://blogs.yahoo.co.jp/sophieinwien
by ソフィー (2005-05-20 03:37) 

hsba

ソフィーさん、さっそくブログをチェックします。ありがとうございます。ウィーンは憧れの都市です。東京ではアウガルテンのティーカップとロブマイヤのワイングラスを使っていました。少しだけ日本の香りがする19世紀末ウィーンの工芸は「日用品の麻薬」のような感じです。
by hsba (2005-05-20 11:16) 

くますけ

ドイツ人がメインとして食べる場合は、平均で500gだそうです。
結構な量ですけど、彼らの体格とか普段の食事とか、
ホワイトアスパラの旨さとかを考えたら、妥当な線なのかなと。

冬季に行く場合は見本市(Messe Essen)が多いのですが、
ドイツ語圏を1週間ほどかけて取材してまわることもあります。
ただここ半年は家庭の事情で渡独できておりません。
by くますけ (2005-05-20 17:33) 

hsba

一食平均500グラムということは、だいたいぼくが一度に食べるのと同じくらいですね。食べ過ぎじゃないかと心配していたので少し安心しました。しかしドイツ人の体格といつもの食事の量を考えるとやっぱり食べ過ぎか……。冬のドイツはなんとなく重苦しくないですか? 最近は晴れると気持ちが良いのですが、なかなか天候が安定しなくて嵩と上着は手放せません。
by hsba (2005-05-22 02:44) 

seedsbook

ホワイトアスパラガスで検索してここにたどりつきました。
アスパラガスは私も大好きなので、このところアスパラガス三昧です。
それと苺ですね。
白アスパラガスのサラダに苺ドレッシングというものを作ってみたので、その事を書きましたら、友人たちは怪訝な顔で反応してくれました。でも美味しいのです。後ほどTBさせていただきます
by seedsbook (2005-05-24 15:36) 

hsba

アスパラガスにイチゴドレッシングというのはかなりのグッドセンスだと思いました。これは間違いなく美味しいはず。ぼくが大好きだった「RYORI工房・菜」のシェフは、ほろ苦い葉野菜にイチゴやブドウを和えたサラダを出すことがあったのですが、これが超美味しかったんですよ。その味を思い出した。ホワイトアスパラガスの苦さとイチゴは合いそうだ。ぼくもさっそくつくってみます。ぜひレシピを教えてください。
by hsba (2005-05-25 08:31) 

seedsbook

こんにちは。何故かトラックバック2度ほど挑戦しましたが、うまく出来ずそのままになってしまいましたが、面白い事に私がたびたび伺っているブログにこちらのブログがリンクされていました。それでもう一度復活です。(途中アドレス喪失)私が作った苺ドレッシングは簡単なもので、2,3粒つぶし、バルサミコ白、塩、胡椒、オリーブオイルのシンプルなドレッシングに混ぜ合わせ、生のセージとローズマーリーをほんの少し刻んで加えました。アスパラガスがゆで上がってすぐにかけて、さめるまで放っておくと味がしみて又美味しく思いますが、この辺は好みでしょう。 http://blog.goo.ne.jp/seedsbook の白のアスパラガスと赤い苺という記事にちょっと記入しましたので、よろしかったらお出でください。又お邪魔します!
by seedsbook (2005-06-03 20:34) 

hsba

seedsbookさん、レシピをありがとうございます。急いで食べないとそろそろアスパラの季節が終わりそうなので、さっそくつくってみますね。今、seedsbookさんのブログを夢中になって読んでいるところです。ではまた。
by hsba (2005-06-09 08:27) 

みかげ姫☆

おかげ様で、人生初めて「ホワイトアスパラ」を自分で調理して食べる事が出来ました(好きだけど、お店で食べる贅沢品だと今まで思ってました。やはり東京では高いですが)♪

いくつか検索して覗きましたけど、そこらのレシピ的なページよりずっと役に立ちましたよ!
ちゃんと皮は捨てずにスープにしました。
ありがとうございました。
作った物はblogにupしときますんで、覗いてみて下さいね。
by みかげ姫☆ (2007-05-16 23:03) 

chacha

はじめまして。
ホワイトあるパラを検索していて、ここにたどり着きました。
うちのそばのスーパーで6本198円でした。
友達がフランスにだんな様の転勤で住んでいたとき、
遊びに行って食べたのが忘れられず、
日本に帰ってきてから探しましたが、
レストランでもおいていないところが多かったですね。
あの時はバルサミコソースでしたが、
じっくり焼いてブルーチーズを使ったソースもおいしかったですよ。
今回は、アンチョビにしてみようと思ってます。
イチゴソースは思いつきもしませんでした。
皮のスープも挑戦してみようと思ってます。
by chacha (2007-06-03 08:50) 

木上

アスパラ検索で辿り着きました。
美味しく頂きました。

若しかしてスープのだし取った後皮は捨てるのかな…と悶々としながら全部食べてます。
by 木上 (2008-09-18 23:56) 

かものはし

はじめまして。
うちも母が北海道出身なので、アスパラガス嫌いの子に会うと
「わかってないな・・・・。」と説教したくなります。
で、先ほど、地元のスーパーでホワイトアスパラガスを買いました。
日本の秋にホワイトアスパラガスにありつけるなんて!
6月のベルギー旅行時には既にシーズンオフだったので、
なんか、不思議な感覚ですね。美味しかったです。
(購入したものはフィリピン産のようですけどね。)
by かものはし (2009-09-13 12:44) 

橋場一男

ずいぶんと前に書いた記事ですが、アクセス数はいちばん多くて、いろんな方々に読んでいただいたようで、なんだか恐縮です。缶詰のホワイトアスパラしか食べたことがない人は、歯ごたえがなく、ちょっと苦くて、嫌いになる場合があるかも知れないですね。ドイツではかなりへなへなになるまで茹でていたので、缶詰の食感は意外に本格的な柔らかさなのかも、と思ったりします。個人的には少しは歯ごたえがほしいところです。秋にホワイトアスパラとは、ホントに一年中、何でもありますね。これがグローバリゼーションというものなのでしょうか。
by 橋場一男 (2009-09-20 23:43) 

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